学校では教えてくれなかった算数
学校では教えてくれなかった算数を読む。
野生児や原始的な集落の人々には”4以上の数の概念を捉えることが難しい”という話がとてもショックだった。普段の生活の中に4以上を数える必要性がないと、4より大きな数の存在を考えられもしないそうだ。
読みながらぼくはいつかの1年生の「時計」の学習を思いだしていた。
時計が全く理解できない女の子。
「何時ですか?」と問えば、「35時2分。」とかえってくる。
時間と分からはじめなくちゃと、質問をかえる。
「〇〇さんさ、おやつ何時に食べる?」 ・・・・
「〇〇さん、いつも起きるの何時?」・・・・・
「ドラえもんって何時にはじまるかな?」・・・・・・・
「3時のおやつってきいたことある?」・・・ない・・
あれこれきいても、彼女から時間に関することが一つもでてこなかった。
その時は、勉強が苦手な子として考えていた。けれど、この時計の話も、4以上の数が考えられない本の話と同じで、これまでの生活の中でふれることなかったからかもしれない。いや、きっとそうだなと感じている。
幼少期の生活環境が及ぼす影響について興味をもった。
BGM「帰らざる日々」